10/25~29①でも触れたが、小論文講座は生徒さん対象のみならず、先生たちも別枠で受講した。ICT関連などではなく、なぜ今「小論文講座」?と思われる方もいらっしゃるかもである。
今回の講師は、ここ数年お世話になっている長岡裕子先生。
(株)第一学習社 教育部小論文主任講師である。
長岡先生は、第一学習社にて国語や小論文の添削指導を行ってきた経験を踏まえ、十数年にわたり「小論文講師」として、全国の高校や会場で高校生や教員を対象とした講演活動を行っている方である。
また、幾つかの高校で小論文指導の特別授業を担当し、直接高校生に向き合ってきたこともある。
研究と現場の両面を経験してきた説得力のある講演で分かりやすいと高く評価されている。
今回、国語科だけでなく、全教科の先生たちを対象とした「小論文講座」として企画したのは、長岡先生の「全ての教科の先生たちに小論文指導をしていただきたい。」という考えを実践したものであろう。
長岡先生いわく、「小論文指導、特に添削指導は、個人の対面指導」と。
つまり、小論文を指導することは、生徒と先生の「最高のコミュニケーションツール」となり得るということではなかろうか。
吾輩にも覚えがある。
高校3年生も後半になって、大学入試等のため、面接指導や小論文指導を行う。
恥ずかしがる余裕など無く、本気で語る生徒たちがいる。こちらも全力で応える。自分の経験や知識、思考フル稼働である。
その中で、「この子はこんな考えを持っていたんだ。」と新しい発見をしたことがある。「ここまで考えるように成長したんだ」と驚いたこともある。
生徒から「先生ってそんな考えを持ってたんですね。」と感心(笑)されたこともある。
話は戻るが、長岡先生の「全ての教科の先生たちに小論文指導をしていただきたい。」という考えは、受験指導のみならず、生徒と先生の深い理解につながるという意図もあるのかなと思う。
講座の大会議室に座って、長岡先生の講義に真剣に耳を傾ける長崎日大の先生たち、なかなかの迫力である。心地良い光景である。
本日はここまで。