招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 3/16・17

月曜日から、「校内読書週間」が実施されている。
この期間は、朝のひととき、長崎日大高校・中学校、生徒さんも先生方も全員で一斉に本を読むのである。

吾輩も皆さんの仲間に入れてもらおうと、朝の読書に努めている。

今回、吾輩が手に取っているのは、先日、拙ブログでご紹介した、つくば言語技術教育研究所所長の三森ゆりか先生が、2月に上梓なさった『ビジネスパーソンのための「言語技術」超入門~プレゼン・レポート・交渉の必勝法』である。

さて、ページをめくり、冒頭の「はじめに」から読み始めた。
三森先生による、新書本の約10ページに及ぶたっぷりの「はじめに」である。
吾輩にとっては、いきなりの衝撃であった。

「はじめは」は、現在社会人として活躍する三森先生の教え子が、三森先生に宛てた「言語技術が大変役に立っている」と伝える文章を示して、以下のパラグラフへと続いている。

 本書の始めの言葉として、これ以上ふさわしい文章はない。なぜならこれは、言語技術を教育として受け、現在企業で働く一人の元生徒が、学習し、獲得した技能を実社会でどのように活用しているかを具体的に報告してくれたものだからである。幸いにも30年以上にわたり積み上げてきた地道な活動の結果、筆者が蒔いてきた言語技術の種は、未だ頼りなげながらも根を張り、若々しい緑の葉を広げ始めている。そこで本書の入り口にあたるこの数頁では、学校の授業として言語技術教育を受けた若者が社会人生活の中で実感したその有効性、企業が興味を持つ理由、そして、スポーツ業界が重視する理由、この三点に言及し、本文への導入とする。

教え子さんの文章にしても、三森先生の文章にしても、「これぞ言語技術なり。」という研ぎ澄まされた文章である。

今春、言語技術教育の入り口に立つ、日大中の新入生諸君のみならず、つくば言語技術教育研究所での研修を終えた本校国語科の教員にいたるまで、全員が正しいメソッドに従った学びを続け、実践を続けなければならない。
背筋を伸ばして、玉稿を拝読する吾輩である。

本日はここまで。

PAGE TOP