招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 5/3

朝から学校に来てみると、武道館の方が賑やかである。ちょいとのぞいてみると、本日は柔道部の部内試合だそうな。

検温や消毒などの感染防止対策もそつなく行い、保護者様の姿も見える。

ここしばらく、というか、昨年度以来ほとんどの試合が中止、実施したとしても完全な無観客であった柔道競技である。

保護者の皆様にとっても久々の試合生観戦となるわけである。

  

試合は、中学校1年生から高校3年生まで、それぞれ8人ずつの混成チームを4チームを作った上でのトーナメント戦である。

松本先生、原口先生、田中先生が知恵を絞ったのであろうさすがのチーム編成であり、高校生同士の全国レベルの対戦から、中学1年生の微笑ましい試合まで幅広いのであるが、大差がつくスコアはなく、全4試合とも接戦、熱戦が繰りひろげられた。

吾輩も1年以上ぶりの生観戦であった。涙あり、笑いあり、緊張感ありの団体戦であった。なんだか、昔々、町道場でやってた練習試合を思い出した。

決勝戦の大将戦でさすがの一本勝ちを決め、MVPに選ばれた宮下くんには、本校OBのオリンピアン永瀬貴規選手から贈られた柔道着が贈呈された。

ジャパンの柔道着である。格好良すぎである。

おそらく、全競技のなかで、最も大会を失い、未だに制約を受けている競技と言える柔道部である。

元気に、地道に実力を養い、それぞれがそれぞれの立ち位置で成長してくれていることを誇りに思う。

そして、柔道部に限らず、すべての部活動において、怪我や体調不良のために本来の力を出し切れなかったり、頑張っていてもなかなかレギュラーのポジションをつかめなかったりする部員さんも少なからずいることだろう。

しかし、中学校、高校とそれぞれの目の前の試練に立ち向かっていった経験は必ず今後の人生における糧となり、自らを支える財産となる。

練習や試合を見ていると、戦う主力を支えて頑張る控えの部員さんやマネージャーさんの姿がある。吾輩はそのような皆さんにも敬意を表したい。

本日はここまで。

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