招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 8/18~20

この夏も、長崎日大の夏の恒例行事のひとつである「国語科公開研究授業」「二瓶弘行先生と学ぶ会」が実施された。

思い返せば、平成21年8月22日のことだった。

当時、筑波大学附属小学校に勤めていらっしゃった二瓶弘行先生のワークショップが博多で開催されると聞いた。

全国的に有名なカリスマ国語教師として、従前より強く興味・関心を抱いていた吾輩は勇んで参加した。

会場には九州各県から集まった300名を超える参加者がいた。

参加者全員から「求めて学ぶ」「喜んで学ぶ」という雰囲気が感じられた。

それよりも何よりも、初めて体験する「二瓶ワールド」に吾輩自身が魅了されたのである。

「この先生の授業を日大中の生徒さんたちにも体験させたい。国語科の先生たちにも見せたい。」という一念で、当時、過密スケジュールの中、全国を飛び回っていた二瓶先生に、「是非、長崎日大に来て、授業をしてください。」と懇願したのである。

中学生を相手の授業は初めてである二瓶先生であったが、その場でご快諾いただき、いたく感激した覚えがある。

早速、準備に取りかかったところ、思わぬところから連絡が入りだした。

「長崎日大で二瓶先生を招聘しての研究授業が実施されると聞いたが本当ですか。もしそうであれば是非見学させていただきたい。」という旨の連絡である。主に小学校の先生方からであったが、中学校や高校、大学の先生方からの連絡や小学校の校長先生から「うちの先生たちを連れて参加したい。」という連絡も少なからず含まれていた。

本校の大会議室に入りきれないほどの近隣の先生方が集まってきた。
改めて「二瓶弘行先生」の求心力に驚いた吾輩であった。

それならばと思い直し、「研究公開授業」に加えて「二瓶先生と学ぶ会」と題した学びの時間も同時に開催することにしたのである。

 

それから13年、当初、年1回の開催であったが、日大中の生徒増により年2回となって久しいところである。

長崎日大での中高一貫コースの卒業生である白野先生、梛原先生、御沓先生は二瓶先生の授業を受けた世代である。

二瓶先生は筑波大学付属小学校を退職後、桃山教育大学の教授として後進の育成にあたっていらっしゃる現在であるが、長崎日大とのご縁は途切れることなく続き、長崎日大の夏の恒例行事、地域の教育界に貢献する文化活動のひとつとして定着した二瓶先生の授業と学ぶ会である。

二瓶弘行先生をはじめ、ご参加していただいた先生方と保護者様、一期一会の授業に懸命に取り組んでくれた歴代の生徒さんたち、運営にあたった国語科の先生たちへ、心から感謝を申し上げたい夏の一日であった。

本日はここまで。

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