「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」という言葉がある。
時には自分より年少な者から教えられることもあるということのたとえである。
昨日、今朝とお休みの長崎日大であるが、部活動や自学、デザイン科の皆さんの中には登校して頑張っている生徒さんも多い。
吾輩もときどき学校をのぞきに来ていた。
玄関前に枯れ葉がたまっているのを見て、「掃いといたほうがいいけど、連休中だから最後の日にキレイにしとけばいいかな。」とそのままにしていた。
ところがである。本日、ふと玄関前を見ると、ひとりの生徒さんが黙々と掃き掃除をしてくれているではないか。
聞けば、「部活動の遠征の前、早く学校に来たので」とのこと。しばらくすると、また別の生徒さんたちが校舎周辺の掃き掃除をしてくれている。
「お休みだから」と、後回しにした自分を恥ずかしく思う吾輩であった。
まさに「負うた子に教えられた」吾輩である。
さらに、である。
その翌日、反省もこめて、玄関前をキレイにしていると、デザイン美術科の生徒さん2人がやってきて、「いつもありがとうございます。」と自動販売機で買ってきたであろう水のペットボトルを差し出してくれた。
ありがたしである。涙が出そうな吾輩であった。
生徒さんに対する敬意と感謝を「ゆめゆめ忘れまい」と思う5月の朝であった。
本日はここまで。