長崎県高校総体が始まった。
各会場での熱戦の様子が聞こえてくる中、さっそく、柔道部がやってくれた!
4日の柔道団体戦において見事優勝。
県高校総体8連覇である。
長崎日大における県高校総体の連覇は、ハンドボール部の昭和61年~平成5年にかけての8連覇が最長であるが、今回、柔道部がそれに並んだ。
勝つのは難しいが、勝ち続けるのはその何倍も難しい。
連覇はモチベーションにもなるかもしれないが、プレッシャーにもなる。どちらかと言えば後者のほうが強いかもしれない。
団体戦を戦った選手諸君をはじめ、柔道部員全員で勝ち取った8連覇である。
団体戦の勢いそのままに翌日の個人戦においても6階級中、4階級で優勝、高校3年生だけでなく、高校1、2年生も優勝や上位に入る大活躍であった。
柔道部員全員、松本先生、原口先生、安田先生、保護者の皆様、OBの皆様、関係のファミリーに心からお祝いを申し上げたい。
団体の決勝戦の直前、主将の木村くんと言葉を交わした。
「きみあき、6年分の思いをぶつけてくれ。」
「はい、頑張りますから見といてください。」
たったこれだけの会話である。
6年前、中学1年生の木村くんとは国語の言語技術の授業で一緒に学んだ。
柔道部の厳しい練習にも、日大中のけっこう大変な勉強にも、ポーカーフェイスで黙々と取り組む姿が印象的であった。
柔道着を着ていないときは、本当に口数少なく穏やかな普通の生徒さんなのである。
しかしながら、道場では一変する。顔つきが変わるのである。
中高6年の日々をかけて、心身ともに見事な成長を遂げた主将である。
優勝を決めた一本は、松本太一先生から授けられた変則の背負い投げであった。
ここにも木村くんの「学び取る力」が光っている。
戦い終わって、校舎内で、今井教頭先生に祝福されている木村くんはいつもの寡黙な照れ屋さん(笑)に戻っていた。
木村くんをはじめ、柔道部の皆さんの目標は「県大会に非ず」だろう。
ここからのさらなる成長と活躍に期待したい。
本日はここまで。