ここのところ続いた寒波、降雪とはうって変わって、ちと気温も上昇し、お天気の良いここ数日である。
昨日は、中学校2年生の皆さんが、日大中の学びの柱であるGEP(グローバル・エデュケーション・プロジェクト)の取り組みのひとつである「長崎英語さるく」に出かけていった。お天気が良くてほっとしたのである。
説明しよう。
「長崎英語さるく」とは、日大中学校に招いた留学生などの国際学生の皆さんと一緒に、長崎の名所・旧跡を訪れ、中学2年生の生徒さんたちが英語で説明するという、英語運用能力の向上と長崎をより深く知るといったことを目指した取り組みなのである。
少々手前味噌になるが、GEPの特筆すべき点は、中1から高2まで、各学年ごとの取り組みが有機的につながっており、それぞれの学年において経験・学習したことが次年度の取り組みをより深くしていくところにある。
ここ数年、コロナ禍のために実施できていないが、高2で実施する2週間かけてのオーストラリア語学研修はその集大成となる。
中1から年度を追って、生徒さんの英語によるスピーチやプレゼンの映像を見ているとその驚くべき伸長がよくわかる。
学校にとって大切なものは「その時々のトピック」だけでなく、「成長のストーリー」だと吾輩はつくづく思う。
そして、それはひとつの学年の成長だけでなく、学校の成長でなくてはならない。
GEPは、平成20年度当時に、中学校教頭であった力野先生(現在の理事長)が、考案し進めてきた取り組みである。
そこから、15年、その時々を担当した先生たちと生徒さんが襷をつなぎ、成長させてきたプロジェクトなのである。
ひとつのイベントを計画し、実行していくことももちろん大切なことである。しかし、単発で終わらずに、ストーリーとして受け継ぎ、進化と深化を続けていく取り組みはもっと大切である。
昨日、はにかみつつも、勇気を出して、そして楽しそうに英語を話している中学2年生の皆さんに大きな可能性を感じる吾輩であった。
本日はここまで。