昨日の開会式を経て、本日より、長崎県高校総体がスタートする。

開会式では、スタンドに陣取り、長い時間、応援の手形を続けてくれた応援部のみなさん、大久保教頭を団長とする入場行進、西陵高校さんとの「夢の合同マーチングチーム」でのパフォーマンス、柔道部主将の浦くんによる選手宣誓と長崎日大の生徒さんがよく頑張ってくれた。

もちろん、表に出た生徒さんたちだけでなく、午前中から降り続く雨の中、駐車場の案内を務めてくれた生徒さん、競技場内の整備に当たってくれた生徒さん、そして、それに寄り添い導いてくれていた先生たち、今年は中地区開催ということもあり、多くの皆さんのご尽力の上に成功した開会式であった。

特に、浦くんによる選手宣誓は、聴いている途中で吾輩の涙腺が崩壊した。

令和３年度の県高校総体の柔道団体戦、南山高校さんとの決勝戦であった。当時、高校１年生であった浦くんは大将（５人制の一番最後に戦う）に抜擢され、３０㎏以上大きな相手を受け止め、僅差を守って長崎日大を優勝へと導いた。

しかし、その後、浦くんは大きな怪我をしてしまい、去年１年間は練習もままならない我慢のときを過ごした。主将を務めつつも自分が練習に参加できない状況は、歯がゆくつらいものだっただろう。

その中で今自分にできることを懸命に務める浦くんの姿をずっと見てきた。

故障は癒えてきているとはいえ、現在もフル稼働とはいかないところかと思う。

今回の高校総体での出場は柔道部の判断によると思うが、この１年間、浦くんのキャプテンシーが９連覇を目指す長崎日大柔道部を牽引してくれたのは間違いないところである。

選手宣誓において、浦くんは高らかに宣言した。

コロナ禍に大きく影響を受けたこれまででしたが、両親、先生方、すべての支えてくれた方々のおかげで今日を迎えることができました。今の私たちにできることは、感謝の気持ちをこめて、目の前の試合に全力で戦い抜くことです。切磋琢磨してきた仲間とともに支えてくれた皆さんに感動を与える試合をすることをここに誓います。

浦くんが選手宣誓の位置に立った時点でウルウルしていた吾輩の記憶が確かなら、このような内容だったかと。

浦くん、応援部、吹奏楽部の皆さん、しっかり行進してくれた選手たち、裏方を丁寧に務めてくれた生徒さん、その生徒さんたちを温かく見守り導いてくれた先生たち、本当にありがとうございました。

これもまた長崎日大の誉れである。

本日はここまで。