今週の大きな行事は「芸術鑑賞会」である。特に、今年は校外の会場ではなく、新体育館N.アリーナでの開催だそうな。
「学校での」ということで、前日の準備に始まり、当日の進行、後片付けまで、中学校・高校の演劇部の皆さんをはじめ、体育館を使用する運動部の皆さんなど、みんなの力を合わせての開催であった。
タイムスケジュールもぎりぎりのようで、吾輩は朝のホームルームにて、次のようにご挨拶を申し上げた次第である。
本校の芸術鑑賞会は、中学生・高校生という豊かで、瑞々しい感性を持つ時代に、「生徒さんが芸術に触れる機会を作りたい」「本物を見せたい」という学園の思いを込めて、例年、あらゆる芸術的ジャンルの中から、すばらしい表現者といえる皆様をお招きして実施してきました。
先般の「桜菊祭」のときに申し上げましたが、中学生・高校生の皆さんの日常はなかなかに忙しい。笑顔で過ごせる楽しい時間もあれば、腹が立ったり、落ち込んだりと上手くいかず、心がとげとげしくなるときもあるかもしれません。
そこで大切なのが、「芸術」です。私は、世の中を穏やかに和やかにして、人の心を豊かにするものが「芸術鑑賞」の意義のひとつだと思います。
本日は、オクロック熊本歌劇団の皆さんを、私たちのホームであるN.アリーナにお迎えして、舞台を披露していただきます。
ネットでのコンテンツが豊富になった現代ですが、生の舞台、つまり、ライブの迫力は、人を笑顔にして、楽しくさせたり、元気にする力や、マイナスのものを吹き飛ばしてくれる力があると思います。
本日は、夢の時を刻みつつ、成長を続けていらっしゃるオクロックの皆さんのライブを堪能するとともに、今、ハッピーな人はさらに元気になるように、今、なかなかうまくいかないなと感じている人は、エネルギーを注入してもらう気持ちで、これからのひとときを味わっていただきたいなと思います。
みんなで、笑顔で、楽しみましょう。
最後になりましたが、今年度の芸術鑑賞会の開催におきましてご尽力いただいた各関係者の皆様、保護者の皆様に厚く御礼申し上げてご挨拶とさせていただきます。
撤収を終えて帰途につく劇団の皆様から、「マナーとノリの良さのバランスが素晴らしくて感激しました。いい生徒さんたちですね。」とのお言葉をいただき、嬉しくなった吾輩である。
鑑賞マナーも素晴らしく、良い一日となった。
本日はここまで。