先日のことである。最近、お世話になった方のお宅にご挨拶に伺う機会があった。
「大げさになってはいけないけど、菓子折のひとつも準備しておかなくてはな。」と考えていたときに、目についた文章があった。
教育関係の雑誌だったと思う。
お世話になった方のところに御礼に行く若手の教員に、校長先生が「菓子折の一つも持って行きなさいよ。」と声をかけたそうな。
「はいっ、わかりました!」と返事をしたその若手先生、あろうことか、コンビニ袋いっぱいの「ハッ○ーターン」を購入し、「これ美味しいんですよ。」と先様に渡したとのこと。
それを後日知った校長先生は、苦笑いしきりだったとか。
考えてみれば、菓子折持って「お願い、お礼、おわび」などという文化は今の世の中でどうなのかなと。
国語辞典によると、菓子折とは「折り箱に入った菓子」とある。
さて、折り箱とは「薄く剥いだ板・ボール紙などを折り曲げて作った箱」とある。
今や、ボール紙はわかるだろうか(笑)。
時節柄、テイクアウト、ケータリングなどはよく聞こえてくる。
「折り詰め」は、うーん、聞こえてこないかな。
言葉は文化、菓子折も、折り箱も、折り詰めも、大事にしたいものである。
本日はここまで。