招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R4 1/28~30

1月28日、午後4時近くであった。学校に電話が入り、「第94回選抜高校野球大会・選考委員会本部の毎日新聞社と申します。ただいま長崎日本大学高校が第94回選抜高校野球大会の出場校に推薦されました。」という旨のご連絡をいただいた。

 

昨秋の九州大会以降、待ち望んでいた「春のセンバツ」への出場が決定した。

校内に吉報を知らせる今井教頭先生のアナウンスが響く。

生徒さんたちの嬉しそうな声も聞こえてくる。

出場決定と同時に、生徒会の皆さんがお祝いの掲示を、新聞部の皆さんが速報を、それぞれに準備してくれていた。

吾輩はすぐさま、野球部員の皆さんが待つ第2グラウンドへ。

たくさんの報道陣に囲まれ、緊張の面持ちの部員諸君に「センバツ出場」の嬉しい知らせを届けることができた。

「よかったねーっ!」と伝えたいのが一番であったが、ここからが大切である。

吾輩が、部員諸君にお願いしたのは二つ。

ひとつは、感謝の気持ち、「おかげさまで」という気持ちを忘れずにこれからも精進してほしいということ。

二つめは、この素晴らしい成長の機会を活かして、野球においても日常の生活においても「意識レベル」を一段階も二段階も上げてほしいということだった。

現在の部員の皆さんが勝ち取った名誉であることは間違いないことなのであるが、平成4年度の甲子園初出場のときに近い感情がわき起こってきた。

それは、ここまであと一歩のところで甲子園を逃した先輩たち、本来の力をなかなか出し切れず悔しい負け方をした先輩たち、それぞれの代の野球部員のことがよみがえってくる感情である。彼らに感謝を伝えたい感情である。

 

現在の野球部長である山内先生以来の春のセンバツ、コーチを務める鹿田先生以来の甲子園である。

ずいぶんと久しぶりの出場である。

勝ったときもあれば負けたときもある。勝っても負けても毎年毎年努力を積み重ねてきたからこそ、今がある。

何事においても、「いきなり」ということは、まずない。野球部の伝統のバトンがしっかり受け渡されてきたからこそ、今回の喜びがある。

そして、在校生はもちろんのこと、多くの卒業生の皆さんや保護者様が喜んでくださっていることが学校関係者としては非常に嬉しい。

コロナ禍による影響はますます大きくなっている今般である。

慎重に、しかし、しっかりと準備を進め、卒業生をはじめとする全国の皆様に「長崎日大元気です!」とお知らせできるような「春のセンバツ」となることを願っている。

本日はここまで。

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