2020.05.24~05.30

2020.5.30 critical thinking

この週末から、中止となってしまった高校総体の代替となる大会が行なわれています。複雑な思いを抱えながらも懸命に溌剌とプレーする選手をニュースなどで見ると、若者らしい清々しさを感じるとともに、新たな挑戦に向けて頑張ってほしいという思いが強くなります。県レベルの広域開催が難しい競技は、地区・近隣校などでの実施が計画されるようです。この日、硬式テニスがさっそく試合のため公認欠課で出場しました。思う存分悔いなくプレーできたでしょうか?

ただ、生徒・保護者の気持ちは複雑なもので、中には、
「高総体中止を受け、たくさん泣いて、たくさん苦しんで次の目標(大学進学etc)に気持ちを切り替えた。6月下旬や7月に入ってからの開催は、正直100%嬉しいという気持ちだけでは受け止められない…」という本音もあるようです。

もちろん大会を開いていただけること、仲間たちと最後に汗と涙を流せる場があることはあり難いことです。チーム日大としても全力で頑張ってほしい☆彡ただ、前述のような気持ちにフタをしてはいけませんし、ド正論でもあります。

言いたいことは、critical thinkingが大切だということ!「批判的思考力」と訳されますが、その名のとおりの批判ではありません。感情や主観にとらわれず「背反する思考が存在することをきちんと理解する態度」のことを指します。どんな物事にも、100%の解というのはなかなか難しいものです。現代社会のあらゆる事象をこのような思考で見ることができるようになると、小論文などの力にも絶対に繋がるはずです!

2020.5.29 引き出すチカラ

中間考査からもう1つお話しを。
高1の国語総合「古典」では、この時点で確認しておきたい基礎的な知識を幅広く出題しました。

まず古文単語。4月に購入した単語帳から50個を指定して、うち20個をテストに出しました。結果、約8割の正答率を達成し、生徒たちのコツコツ型の努力が成果となって表れ嬉しく感じました♪ 次に、用言(形容詞)の活用。ご存知のとおり、古典の形容詞にはク活用・シク活用があり、シク活用の一覧表を埋めてもらいました。これまた、大半の生徒がきちんと答えてくれました。

ところが、この問題に関しては意外な結果が…
つれづれなるままに 日暮らし硯に向かひて 心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書きつくれば ( ? )こそものぐるほしけれ
有名な『徒然草』の序の一部を問う問題として、「”不思議だ”という意味の、形容詞連用形ウ音便」を答えてもらいました。

古文単語「あやし」は「不思議だ・卑しい(身分が低い)」という重要単語で、今回の範囲50個に入っていました。また、シク活用もきちんと答えられる生徒集団であり、ウ音便も知っています。ですから、冷静に考えて解けば「あやしう」を導き出すことは比較的容易だったはずでした。しかし、この問題の正答率は6割を切っていました。「単語を聞くぞ~!」と言って単語を聞けば答えられる、「活用を言ってみな~!」と投げ掛けて文法を聞けば答えられる。ですが、頭の中で組み合わせて引き出すことは難しい…そんな実態があることに気づかせてもらうことができました。

でも、本当に必要なのはこういう「引き出す力」です!我々も授業や課題の中で養っていきたいですし、生徒たちにも日頃の学習において意識してほしいと思います♪

2020.5.28 夏の日程にご理解ご協力を!

中間考査が終了しました。
さっそく、各教科・科目の試験で採点業務に取りかかっているところです♪

今回の試験は、臨時休業中の学習の到達度を確認する目的もあり、自宅学習で課していた内容も範囲として設定しておりました。

実際、採点をしてみると…やはり定着の度合いに大きな差異があることが浮き彫りになりました。暗記系の学習項目の覚え具合、思考力・表現力を伴う学習の理解度など、やはり家庭で取り組む質・量には、様々な事情を伴い個人差があることが確認できました。

既に案内している、夏の補充授業や通常授業の設定は、前述のような状況を踏まえて学習の徹底・均質化を図る目的を含んでおり、今回あらためてその必要性を痛感しました。

慌ただしい夏になるかと思いますが、ご理解とご協力を賜り、実りある夏季学習の機会とさせていただきたいと思います!!

2020.5.27 母校の先生方も応援してます!

中間考査の期間を利用して、教員で手分けをして生徒たちの出身中学校を訪問しています。

私も近隣の3校にお邪魔しました。今年度も入試業務でお世話になるので、そのご挨拶という目的も当然あるのですが、もう1つ大切なポイントが、卒業生の進路決定の報告と在校生の近況報告です☆彡

持参した資料に目を通して、「へぇ~!」とか「そうなんですか♪」と仰いながら、一人ひとりの様子を興味深そうに聴いてくださいます。併せて、生徒たちへの伝言を託していただいたり、中学生当時のエピソードを話してくださったり…お伝えするつもりで伺ったのに、逆にこちらの方が色々と知って帰ってくることが良くあります。

生徒のバックボーンにある母校の先生方の愛情や熱意に触れるたびに、その積み重ねや過程をもとに長崎日大に集ってくれた生徒たちを大切にしなければと想いを新たにします。私たちも指導を頑張ります!生徒の皆さんも、輝く毎日を過ごしている自分を誇らしく伝えられるような学校生活にしていきたいですね☆

2020.5.26 我々の言葉、しっかり残ってますか?

さぁ、中間考査が始まりました。皆さん、スタートはいかがでしたか?
今夜も、明日の準備に余念がないことと思います。そんな中、大変申し訳ありませんが「アメトーーーク ”勉強大好き芸人”」を観ていました。

その中で、京大出身のインテリ芸人として有名な「ロザン」の宇治原さんが勉強法(授業の受け方)について解説するコーナーがありました。

別の芸人と、世界史の授業を30分受けて確認テストを受験するのですが、かたや0点に対して宇治原さんはほぼ満点の98点。どこに違いがあったのか?それはズバリ!ノートの取り方でした。綺麗な色使いで黒板を完全(もしくはそれ以上)に再現することを目指したノートと正反対に、宇治原さんのノートはほぼ単色。その代わり、講師が話した「板書と板書を繋ぐ言葉」を独特な斜め書きで残していたのです。

書き取ることに注目した授業の受け方と、対面にこだわり内容を聴くことを意識した受け方。結果は必然でした…
黒板はあくまで補助的なもの。伝えたいこと全てが書けるわけではありませんから、きちんと聴いてほしい。そして、熱量を持って発した言葉を受け止めてほしい。そう思います。さて、皆さんが必死にテスト勉強中のそのノート、我々の言葉は残っていますか?

2020.5.25 体育の先生方も知恵を絞って♪

コロナ禍の影響で、体育実技の内容も制限を余儀なくされています。
しかし、そんな中でも長崎日大の体育科はたくましい!「だったら、やれることを一生懸命やって生徒とともに楽しもう!」と気持ちを切り替えて、色んな授業メニューを考案してくださっています。距離を確保しながら、共用の用具を使わずに。しかも、初めも終わりも「手洗い~!うがい~!」を念入りに呼びかけてくれていました。

今日は、明日からの中間考査を前に体づくり運動に励む、高2アカデミーコースの皆さんの授業にお邪魔しました。身体とともにさぞかし脳もほぐれたことでしょう♪ ますますテストの結果が楽しみです。松本太一先生を中心に作られた運動プログラムとのことですが、ちょっと授業風景を覗いただけでもキツさが伝わってきました。しかし、坂本信先生曰く「あれ、全部で3パターンあるんですよ♪もちろん1時間の授業で全部やります(サラリ)」

恐るべし体育科、恐るべし日大生…
では、ほんの一部ですがご紹介します!


2020.5.24 作戦会議をしておこう!

2020年3月までに行われた国公立大学の入試について、合格者成績などのデータが公表されています。
高3の皆さん、自分で志望校として考えている大学・学部について、もうチェックは済んでいますか?例えば、九州大学法学部の例で見てみましょう。

九大法は、センター試験(新:大学入学共通テスト)300点・2次個別試験600点の900点で合否が決まります。
2020年度入学試験の合格最低点は554.25点。センター試験で仮に7割取ったと仮定して210点。となると合格に必要な残りの点数は344.25点。600点のうち57.4%となります。国数英のうち2次力に不安な教科があるとすれば、62%・62%・50%でこの壁に挑むことになる。難解な旧帝大の2次であることを考え、半分(50%)取るのがやっとであると仮定すれば、センターで必要となるのは254.25点。実に85%ということになります。

今はまだ、架空の計算に過ぎないかもしれません。しかし、緻密な戦略を立てていくには避けて通れない確認事項であることは確かです。
ひとり作戦会議、きちんとやっておきましょう♪ もちろん、分からないことは何でも相談してください!

PAGE TOP