今週10/28~11/1まで、長崎県美術館にて、長崎日大が誇る「デザイン美術科卒業制作展」が開催されている。卒業制作展と銘打っているが、高3諸君だけでなく、高1高2の皆さんの作品も展示してある。
本日のお昼、まず一度は行っておかなきゃと、吾輩も美術館へ。
さすが、長崎県美術館様、コロナ対策も万全であった。
さてさて、会場に行くと、デザイン美術科の高校3年生が交代で受付を務めている。元気な挨拶をいただき、展示作品に。
同行した力野理事長先生、山崎事務長先生と一緒であったが、会話を交わすこともなく、小一時間はそれぞれに鑑賞に没頭した次第である。
展示作品の様子は、学園HPにおいてお見せできるかと思うが、吾輩なりの画像を幾つかご紹介しておく。
さて、今回、美術館入口で懐かしい再会があった。吾輩の一個下の後輩との再会である。彼はデザイン科OBであり、現在も芸術系の学校にお勤めである。
嬉しい言葉を聞くことができた。
「長崎日大のデザイン科は、デッサンなどの基礎基本を大切にしっかり身につけつつ、デジタルやファッションやアニメなどなど、新しい分野にも柔軟に挑戦している姿勢がよくわかる展示作品ですね。」というコメントである。
何となく嬉しかった。
楽しい!新しい!目立つ!映える!これらの要素は確かに大切である。
しかし、そこに「本当の実力(変な表現かもしれないが)」があってこそなのではなかろうか。
地道に時間をかけて正しく学び、身につけてきた基礎基本の力量があってはじめて、大きな挑戦が可能となる。古くさいだろうか?
今回、第53回となる卒業制作展の実行委員長は酒賀日奈子さんという。
吾輩が酒賀さんを知ったのは今回が初めてではない。
あれは夏休み前だったか。
早朝7時くらいから、2号館の玄関フロアで、毎日毎日、静物のデッサンに取り組んでいる生徒さんがいた。
吾輩から見ると、見事なデッサンが出来上がっている。それでも彼女は真剣な眼差しで手を動かし続けている。
思わず声をかけた。「それはまだ完成じゃないの?」
返ってきた答えは笑顔とともに「いやいや、まだまだですよ。」だった。
酒賀さんに限らず、長崎日大のデザイン美術科のみなさんの3年間かけての成長を見ていると、地道に時間をかけて正しく学び、身につけていくことの大切さを感じるのである。
本日はここまで。