招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 11/17

先週の金曜日、諫早税務署の山口一豊署長様、鹿島寿真総務係長様にご来校いただいた。

今年度の「税に関する高校生の作文募集」において、優秀と認められた、長崎日大高校1年生の山本華夏さんの表彰のためである。

国語の教員である吾輩としては、長崎日大の生徒さんがひとりでも多く「文章を綴る」ということに積極的に取り組んでくれることは非常に嬉しいことである。

しかも、それが高く評価され、表彰していただく、嬉しきことこの上なしである。

喜ぶと同時に、山本さんの作文を見て、ちと驚いたことがある。

山本さんの作文のタイトルは「選挙に左右される税と環境」というもので、「森林環境税※」について語ったものであった。

※吾輩注 森林環境税は、市町村及び都道府県が実施する森林の整備及びその促進に関する施策の財源に充てるために課される税金である。

恥ずかしながら、吾輩「森林環境税」というものを初めて知った次第である。

ふと思った。これから「一人一端末」が現実のものとなり、デジタルネイティブである生徒さんの知識・情報の量、調査・検索の拡がりは、昭和を引きずるアナログな吾輩などを遙かに凌駕することとなるのだろうと。

イヴァン・イリイチ氏の『脱学校の社会』にある「学校の役割は、教え込むことではなく、学習者と世界をつなぐこと」という言葉を思い出した。

今般のコロナ禍において、「学校」という存在の意義が大きく問われている昨今である。

あくまでも吾輩の私見であるが、オンライン(同期型と非同期型を含めて)とリアルはどちらかの選択であってはいけないと思う。

リアルをより充実、活性化するためのオンラインであり、オンラインをより確かな学びに強化するためのリアルでなくてはもったいないと思うのである。

「一人一端末」によって、さらに大きく拡がる生徒さんたちの学びのフィールドと成長のプロセスをしっかり支えるための「学校」でなくてはならない。

「まだまだ学び続けていかなくては」と決意を新たにし、「新しいクロムブック買おうかな」と思案する吾輩であった。

本日はここまで。

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