招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 11/6

本日は、令和2年度第72回長崎県高校総体の駅伝競走大会の開催日である。
夏の県高校総体は残念だったけど、駅伝が実施できて良かったなと思っていたところ、新たなニュースが飛び込んできた。

「長崎日大から男子駅伝チームが参加する。」という知らせである。
平成の最初の頃を最後に、長崎日大陸上部には、長距離を走る選手はいなくて参加していないのである。

顧問の佐伯先生に確認したところ、中距離の選手を中心に、サッカー部に協力してもらって、出場選手が揃いました。とのこと。

参加できるのはいいことだけど、大丈夫かなと心配であった。

とにかく、全員無事に走ってほしいなと思いつつ、小浜まで応援に出かけた吾輩である。

さて、結果は?

なななんと、参加41チーム中の22位であった。

陸上部のみなさんはもちろんのこと、サッカー部からの助っ人のみなさんも大激走であった。頑張りに敬意を表したい。

学校に戻ると、陸上部の皆さんが練習の準備に取りかかっているところであった。

陸上部の皆さんに「駅伝頑張ってたよ。」と知らせると、「おおっ!」という声があがる。

先日、三段跳で日本一となった廣田麟太郎くんが、そばにいたので「1年生の石丸君、第一走者で頑張ったよ。」と話すと、

「そうなんですよ。あいつすごいんですよ。あいつ※アカⅠで勉強もすごいんですよ。」と返ってきた。
吾輩注※アカⅠとは、本校の特進クラスであるアカデミーコースⅠ類の略である。週に3回は放課後の進学講座もあり、学業と部活動を両立させるのはなかなかに難しいわけである。

吾輩は、その廣田君の言葉に感激した。なぜなら、
つい先日、高校日本一となった高校3年生の廣田君が、素直に高校1年生の後輩である石丸君を「すごい」と素直に認める言葉を聞いたからである。

石丸君は確かに頑張った。800m1500mの選手として練習している石丸君が、他校の専門的に長距離を練習している選手の中に混じってよく走った。しかし、上位の結果を出したわけではない。

廣田君が、「自分とは異なる石丸君の努力」を心から認めてくれているからこその、「あいつすごいんですよ。」の発言だったと思う。

長崎日大が求めているものがそこにある。
自分とは異なる他者の努力を認める。お互いに敬意を持って接する。

廣田君、あなたの日本一の快挙と同じくらい、吾輩は嬉しかったよ。と伝えたいくらいであった。

本日はここまで。

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