年度改まり、4/6の始業式、4/7の入学式、週明けの対面式と新年度の行事を無事に終了することができて、ホッと一息の長崎日大である。
新体育館N.アリーナが完成して初めての入学式、中学校108名、高校450名の新入生の皆さんとその保護者様、1000名近い人数となった。
MAXは、対面式である。中学校328名、高校1279名、合計1607名の生徒さん、そして、先生たちが大集合である。
改めて、N.アリーナのメインフロアの広さを実感した次第である。
昨年度末の終業式、中学校の修了式に続いて、始業式、入学式、対面式と対象はちと異なるが生徒さんに対して吾輩からは一貫したテーマについてのお話しを入れてみた。
それは「継続」ということについてである。
「継続は力なり」などと人口に膾炙する表現であるにも関わらず、何故にこだわってみたかというと、それは全くの偶然であった。
ひとつには、ご存じAppleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズの「成功した人とそうでない人を分けるものは継続する力を持っているかいないかだ。」という言葉との出会い。
また、間を置かず出会ったのが、これまたご存じのInstagramの創業者ケビンシストロムの「何かをやりたくないときは5分間だけやってみないかと自分自身と駆け引きしてみるのがいい。」という言葉だった。
さらに、まったく別の機会に中国の古典である『中庸』の中にある「悠久はものを成す所以なり。(倦まず弛まず続けることこそが事を成就させる最善の道である。)」という記述を読む機会があった。
少々大げさかもしれないが、「これは天啓かも?」と。そこで、吾輩が生徒さんに直接語りかける機会は年に数回しかない。それならば「継続」をテーマに何度も話してみようと考えたのである。とはいえ、毎回同じネタを繰り返すのは生徒さんに失礼である。
終業式、修了式、始業式、入学式、対面式と流れを作ってのお話をしてみた。
紀元前の思想家から時代の先端を走った起業家までが「継続」の大切さを説いている。
→「継続」は大切だがあまりにも完璧を求めすぎないこと。人と比べすぎないこと。やる気が出ない、時間がないなどというときでも「やらないよりはましだ」と考えて、少しでも手をつけて見ることが意外と大切で思った以上の効果がある。
→成功するために必要なのは才能ではなく、「継続」して努力することで身につけたスキル(ちなみに、スキルとは、訓練や学習によって培われた能力のことを指す。生まれ持った天分や才能とは違っていて、努力を継続して、技術や知識を磨けば、誰もが伸ばすことができるとされる能力のこと。)である。
→そのスキルを身につけるためにはある程度の忍耐が必要。
→忍耐には正しい忍耐と間違った忍耐がある。→強くなるため、成長するための忍耐は良いけれど、迷惑行為やトラブルをただひたすらがまんする忍耐は間違っている。
→間違った我慢は継続するのではなく、解決するための行動に変えなくてはならない。
→正しいやり方、正しい忍耐による「継続」を実行していただきたい。
対面式までにここまで話した。次の機会にはここからの続きを話の中に盛り込もうかなと思っている。
吾輩も「継続」するのである。
本日はここまで。