昨日の夕刻、100人近い先生方が、ぞろぞろと大会議室に集まってきた。職員会議ではない。
「 Google for education 」と銘打ったICT教育推進の一環、有り体に言えば「みんなで学ぶICTの勉強会」である。
昨年の臨時休業中に素晴らしく稼働した長崎日大のムードル等のICT教育であったが、次年度に向けて、格段にパワーアップするようだ。
今井教頭先生の厳しい視線に耐えつつ、超アナログな吾輩も、ピカピカのクロムブックに向かい、鋭意取り組んでみた。
デジタルネイティブ世代の若い先生方や日頃から使いこなしているベテラン陣もてきぱきとこなしている。
説明が進んでいく中、何度か、取り残され、「大衆の中の孤独」を味わった吾輩であった。
とはいえ、これからの時代において欠くべからざる便利ツールであることは改めて認識できた次第である。
ただ、学校が忘れてはいけないことは、リアルの充実である。
コロナ禍の状況も手伝って、リアル軽視とも取られかねない風潮が垣間見られる昨今である。
しかしながら、これからに求められるのは、リアルを充実させるためのデジタル利用、オンラインをより効果的にするためのリアルの在り方である。
所謂、品質の高いハイブリッドを目指さなくてはならないのである。
吾輩は、旧態依然とした教育手法で良いと言っているわけではない。時代と未来に即応した進化は必要である。
とはいえ、従来のものをすべて否定し、先進的なものをすべて肯定するというのも危うい感じがするのである。
全員に端末を持たせ、デジタルコンテンツを準備するというだげで安心してはいけないということである。
根底に「愛情」を、授業に「チョーク&トークの迫力」を、学校生活に「デジタルの利便性」を、教育活動に必要なあらゆる要素をそれぞれに磨き上げていくことが肝要である。
本日はここまで。