2020.09.27~10.03

2020.10.3 情報の在り方…

来年の大学入試に激震 2次試験の変更相次ぐ、横国大はとりやめ
ネットニュースに、上記のような見出しを付けて記事が掲載されていました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、各大学でも入試における対応策の工夫が求められています。その辺りのことをまとめて、色々な大学が方針を打ち出していることを記事にしているのですが…

正直、横浜国立大学の2次入試中止(大学入学共通テストによる合否判定)については、「いつの話?」という印象です。相当前にこの情報は大学がリリースしていますし、当然学校関係者、特に高3指導陣は早々に把握し生徒への進路指導に繋げています。また、「激震」「相次ぐ」といった語彙のチョイスも、受験生を過度に不安にさせるようで、些か疑念を抱きます。履修上の基本的な発問に留める、選択問題として回避できる状況を作る、例年以上に注釈などでフォローするといった内容であり、そこを重視して伝えるべきではないでしょうか?

記事にはこのことも記してありますーーー
文部科学省が実施した国公私立大計767校(国公立174校、私立593校)を対象にした調査(9月16日時点)では、国公立96校、私立304校の半数を超える大学が休校による学業の遅れに配慮し、出題範囲に制限を設けるなど何らかの工夫をすると回答。また、国公立の148校、私立の181校が追試を設けるとしている。

ですから、「コロナ禍の受験生に配慮 各大学の発表を注視」ぐらいが妥当なキャッチだと考えます。受験生は、自分が行きたいと思っている大学がどんな対応をしてくれるかを知りたいわけで、併願や志望校変更時に、その生徒に有利な条件変更がないかを調べるのは担任(学校)の役割です。情報の広域性ということで止むを得ないのかもしれませんが、徒に世間に対して”大変だっ、大変だ!”と煽って、記事の閲覧をリードしているように感じてなりませんでした。その結果、一番情報を得ておくべき今年の受験生の皆さんが、不安を覚えたり動揺するとしたら何のための情報提供なのか…と考えてしまいます。

メディアリテラシーという言葉が使われて久しいですが、情報発信と情報収集の在り方について、長崎日大生にはあらためて深い理解と見識をもって考えてほしいと思います。長崎日大高3生のみんな、まずは落ち着いて目の前の学びと向き合いながら、自分に影響がある部分について大学の発表を確認しておきましょう♪

2020.10.2 オンライン

学校関係専用に届く、とある教育誌からの抜粋です。コロナ禍の大学生に対して、様々な事柄をアンケートした結果を集計したものがグラフ化されています。因みに、左側から6月(青)・7月(黄)・8月(緑)・9月(茶)の調査結果が載っています。

この質問は、企業に赴いて実習等を行う「インターンシップ」はオンラインが良いですか?というものです。首都圏を中心に、新型コロナウイルス感染症が数多く発生している地域では、やはり移動や集団活動のリスクを考えると「オンラインが良い」という意見もあるようです。しかし、グラフを見ると、そんな最中であっても企業訪問をしたいっ!という意向が強く、少しずつコロナとの付き合い方を学び月が進行するほどその想いが増していることが読み取れます。

リアル・本物を体験したい。その先の就職などまで視野に入れて考えた時に、実体験ができたかどうかは本当に大きいと思います。幸い、対策を講じて進められている本校での教育実習も、週明けから第2弾を迎えます。「もし自分が大学の時に実習を出来ていなかったら…」と考えると怖くなるほど貴重な経験でしたから、これが有る無しでは雲泥の差だと思います。また、5月に学校が再開し、生徒とともに授業が出来た時の喜び。あの感覚もオンラインやICTでは決して味わうのできない感情でした。各大学・企業が少しでも工夫して、これならやれるという方法を模索してもらえると良いなぁと思います。

一方、日本大学の基礎学力到達度テスト等による選抜についても、法学部をはじめ幾つかの学部が面接試験をオンラインで行うようです。こちらは「長距離移動」のリスクを考えると有り難いことです☆彡 実際に行けないのは残念ですが、実際に学生になれば(その頃コロナが落ち着くことを願って…)キャンパスには毎日のように通うことになりますから。ただし、オンライン独特の面接試験対応も必要になってきます。たとえば、発問に対する返答のタイムラグだったり、試験官の雰囲気や反応が掴みにくかったり…。今年は、今までやってきた模擬面接の練習に加えて、模擬オンライン面接の練習もしてあげないといけないようですね!我々教職員も、スキルUPして対応できるよう頑張ります。

2020.10.1 神無月🌙

10月に入りました。
中間テストや模擬試験諸々(学問の秋)に始まり、部活動の各種大会(スポーツの秋)や桜菊祭&デ美科卒展(文化の秋)など、様々な秋を満喫できる「長崎日大に似合う季節」と言えるかもしれません♪ もちろん、食欲の秋も外せませんね!

色々とあるということは、すなわち”切り替えが大切”ということ。何とな~く取り組んで、どれも中途半端…これではあまりにも寂しいですもんね。一つひとつに全力で取り組みながら、メリハリをつけたり、今すべきことに徹底して打ち込んだりする姿勢を大事にして、欲張りに全てを充実させてほしいと思います。そして、色々な取り組みが進む中で、仲間の多方面での頑張りや凄さに触れる場面も多くなると思います。全力でやっている人を全力で応援する。それも長崎日大の学校生活で大切にしてほしいことです♪ お互いをリスペクトして認め合える、そんな機会がこの秋にたくさん訪れてくれたら嬉しく思います。

さて、月の初めは中間考査の締め括りとしても重要。(もちろん、由来はこんな意味ではありませんが)神無月というぐらいですから、神はいません!中間考査の好結果を、神頼み≒他力本願で期待しても無駄ですっ。自分の力できっちり準備を仕上げ、やり遂げましょう。

2020.9.30 「至誠」一貫

大相撲秋場所の初優勝と、最近の好成績が評価され、正代関が大関昇進を果たしました。
これまでの関脇時代もそうでしたが、九州唯一(熊本県ご出身)の大関誕生!喜ばしいですね。来場所以降がますます楽しみになりました。

特に我々にとって嬉しく感じたのは、昇進の伝達を受けた際の口上で「至誠一貫の精神で相撲道にまい進して参ります」と述べられたことです。校訓として私たちに沁みついている言葉が、このような大事な場面で使われると、何だかとても親近感が沸き応援したくなります。因みに、学祖の永田菊四郎先生の墓碑には「至誠一貫 努力は天才を凌駕す」と刻まれています。それだけ真心を持って誠実に生き、何かに打ち込むことを大切にし、信念となさっていたことと思います。

さしあたって生徒の皆さんが今、誠実に向き合うべきことと言えば、残り2日間続く中間考査ですね。終わった試験のことをくよくよ考えても仕方ありません。突き押し相撲のように、「前へ、前へ!」明日以降も頑張りましょう☆彡

2020.9.29 寸暇を惜しんで対策を

令和2年度もちょうど半年が経過しようとしています。明日から2学期中間考査がありますが、現学年も折り返しに差し掛かる非常に重要な時期を迎えているところです。

高校に入学してから本格的に学習が始まった”漢文”についても、基本的な事項については理解や修得が進み、代表的な例文に触れて漢文独特の言い回しに自然と慣れていく段階に入っています。さっそく中間考査でも、幾つかの例文を出題範囲に含んでいるのですが、そのうちの1つが「少年易老学難成(少年老い易く学成り難し)」です。日本語との語順の(文法的な)違いを意識しながら、白文(漢字だけの文)を元に様々な問いに答えてもらいます。

実は、この漢文は詩の一節から切り取られたものですが、続きがあります。
一 寸 光 陰 不 可 軽 (一寸の光陰かろんずべからず)

「わずかな時間も無駄にしてはいけない。」という意味になります。こちらは出題範囲ではありませんが、3日間のテスト期間を乗り切る全ての長崎日大生に意識してほしい言葉と言えます。もちろん、体調を崩すほどの準備は良くありませんし、生活全般の中でのバランス調整は肝心です。ただ、1年の中のバイオリズムにおいては「ここぞ!」という時は必ずあるはずで、学習においては今がそのうちの1場面です。

ともかく時間を有効に活用し、少しでも質の高い準備をした上でそれぞれの教科・科目に挑んでほしいと思います♪

2020.9.28 いざ、出願!

出願書類を確認する大学入学センター
(画像は 共同通信 様による)

 

いよいよ今日から、「大学入学共通テスト」の出願受付が始まりました。
本日28日は六曜でいうところの”先勝”にあたり、午前中は非常に縁起・運気が良いとされています。あやかれるものには何でもあやかって…というのが受験生(や生徒たちを支える学校)の心理ですから、タイミングを合わせての出願もあったことでしょう。

本校でも着々と願書が出揃い、もう第1便が郵送に乗ろうかというところです。現役生は学校一括の出願となっています。したがって願書に書かれている提出〆切とは別に、一定の早い段階で校内〆切があります。前述のとおり、長崎日大からも、もう出そうかという時期が来ています。未提出の生徒・ご家庭は、早急に必要な振込を済ませ提出をお願いします!

さぁ、願書が手元を離れてしまえば、あとはもう準備有るのみです♪新型コロナ感染症への対策、記述式の有無、英語の外部民間検定の導入の是非…色々なことにある意味”振り回された”高3生。本当に大変かと思います。世間には「結局、振出しに戻ってセンターとほぼ一緒」といった慰めや励ましの声もあります。ただ、新方式に準拠した高3模擬試験を見ると、やはり明らかに異なる部分が散見されるのも事実!だとすれば「条件はみな同じ。あとはシンプルに”どれだけやるか?!”である」と檄を飛ばしてあげた方がかえって親切な気がします。

ぜひ、決まったことをいつまでもネガティブ思考で引きずるのではなく、ポジティブシンキングで事態を前向きに受け止め乗り越えた「逆境に強い世代」として、改革元年&コロナ禍の令和2年度(令和3年度入試)を振り返ることができる日を信じて頑張ろうじゃないか☆彡

まだ100日以上と考えれば時間があるように感じるかもしれません。けれども、16週間目に大学入学共通テストを受けていると想像すれば、あっという間に過ぎる1週間の感覚を思い出してリアルに適度の緊張感も生まれることでしょう。「やり抜く日々の積み重ね」を大切にしていこう!

2020.9.27 成果で返そう!

26日付の長崎新聞に「2019年度 国語に関する世論調査」の結果が紹介されていました。この調査は、言葉の理解度・普及度・変化や浸透の度合いなど、我々の言語活動の実態を掌握すべく毎年行われているもので、毎年9月頃を目安に前年度結果が文化庁より公開されます。(下記リンクから文化庁HPの資料を閲覧いただくと、より興味深い詳細が分かります)https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/92531901_01.pdf

今回のブログで、この調査を1つずつ掘り下げることはいたしません。ただ、大学入試改変・学習指導要領改訂などによって「実生活に基づく資料を読み取る力」が重視されるようになりましたので、こういったデータを踏まえて思考する・論理的に分析する癖を付けることは非常に大切になっているといって良いでしょう。例えば「~活」については、10代であれば”部活”、20代(就活)・30代以上(婚活)・高齢層(終活)などのように各世代に適用される表現があります。恐らくは、そのことが他者が使うことが気にならない理由や、自身も使うというパーセンテージの高さにつながっていることでしょう。一方でガン見など「ガン~」の表現は使用が若者に限定されており、中高生と接点のない(少ない)世代は「気にならない」以前に「聴く機会がない」ことも想定されます。また、自身も使う割合は当然世代が制約される分低く出るはずです。「アラ~」も同じように、30・40・50歳のそれぞれ前後しか表現があてはまらず、聴きはするが使わない人が多いのも頷けます。(アラ還、アラ古稀などの言葉も生まれてきているようです。現在のアラサー~アラフィフ世代が60・70代になる頃には、調査結果もガラッと変わるかも知れませんね!それもまた”言葉が生きている”ということの証と言えるかもしれません)

誤用と思われていた言葉がいつしか市民権を得て辞書にも掲載されるようになる…杓子定規に「間違いっ!」と咎めずに変化・変身することは、ある意味で日本語の持つ柔軟性と見ることもできます。ぜひ、資料をもとに”生きた言葉”の不思議や魅力に触れてほしいと思います。そして、現在「長崎日大 時事ワーク」でも取り組んでいますが、新聞などの図表を見て「読み解き、理由を分析し、自身の意見を持つ」ことも、新たに求められている学力観の1つとして大切にしてください!

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